
梅雨の季節になりました。この時期、透析患者さんは特に注意が必要です。日本透析医学会のガイドラインに基づいた重要なポイントをお伝えします。
梅雨時期は湿度が70%以上になり、発汗による水分排出が大幅に減少します。透析患者さんにとっては体内に水分が蓄積しやすくなる特に注意が必要な時期です。高湿度の環境では体温調節機能が低下し、のどの渇きを感じにくくなることで、知らず知らずのうちに水分を摂りすぎてしまうケースも見られます。
ガイドラインの基準値
体重増加が多いと起こること
対策
透析患者さんは免疫機能が低下しており、高温多湿な環境でのカビ・細菌繁殖により感染リスクが大幅に増大します。湿度が70%を超える環境では、真菌類が急速に増殖し、呼吸器系や皮膚のトラブルを引き起こしやすくなります。
統計データ(日本透析医学会)
予防対策
梅雨前線による気圧変動により、自律神経系が乱れ、血管拡張や炎症反応が促進されます。また、高湿度により発汗による体温調節機能が低下し、これらの要因が重なることで血圧が変動しやすくなります。
目標血圧(ガイドライン)
透析中の血圧低下症状
対策
その他の注意すべき症状
梅雨時期は透析患者さんにとってリスクの高い時期ですが、適切な知識と自己管理により、これらのリスクを大幅に軽減できます。「いつもと違う」と感じたら遠慮なくご相談ください。
当クリニックでは、ガイドラインに基づいた安全で質の高い透析治療をサポートしています。気になることがあれば、いつでもスタッフにお声がけください。
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